問 題
以下の表における観察集団⑴及び観察集団⑵の人口統計についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 粗死亡率は、観察集団⑴より観察集団⑵の方が高い。
- 老年人口割合は、観察集団⑴より観察集団⑵の方が高い。
- 65歳以上死亡数の死亡総数に対する割合は、観察集団⑴より観察集団⑵の方が低い。
- 基準集団の人口構成を用いた年齢調整死亡率は、観察集団⑴では41より小さな値になる。
- 基準集団の人口構成を用いた年齢調整死亡率は、観察集団⑴より観察集団⑵の方が高い値を示す。
正解.2, 4
解 説
選択肢 1 ですが
粗死亡率とは、一定期間の死亡数を、単純に人口で割った割合です。年齢調整をしていません。(そのため「粗」という接頭語がついています。)観察集団1、2共に粗死亡率は、41/1000 = 0.41 % で、等しいです。
選択肢 2 は、正しい選択肢です。
300/1000と、400/1000 を比べると、400/1000 の方が高いです。
選択肢 3 ですが
30/41 と、32/41 を比べると、 32/41 の方が高いです。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、正しい選択肢です。
基準集団は、若者が多く、年寄りが少ない集団です。そのため、この集団に合わせて調整すればもともと高齢者が多い場合、死亡率が下がります。そのため、41よりも小さくなると考えられます。
選択肢 5 ですが
もともとの高齢者の割合が、観察集団(2)の方が多いので、調整をした時により死亡率が下がるのが、(2)の方です。従って、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,4 です。
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