問 題
下図は自律神経系(交感神経系、副交感神経系)の遠心路の模式図である。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、図中の神経系A、神経系B、神経系Cは交感神経系あるいは副交感神経系のいずれかを示す。
- 神経系Aは、副交感神経系である。
- 神経系Aの興奮により、大部分の血管平滑筋が収縮する。
- 神経系Bの節前線維は、主に胸髄及び腰髄の側角から発する。
- 神経系Bの興奮時には、瞳孔括約筋が収縮して、縮瞳が起こる。
- 神経系Cの神経終末からノルアドレナリンが放出される。
正解.1, 3
解 説
節後が長いのが、交感神経です。短いのが、副交感神経です。例外的に節がないのは、支配器官が副腎である交感神経です。(これは、副腎が神経節の一種であるからです。)
選択肢 1 は、正しい記述です。
(節後が短いので、副交感神経とわかります。)
選択肢 2 ですが
副交感神経系の興奮により、多くの血管平滑筋は弛緩します。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は、正しい記述です。
(本番では、他の選択肢を切るのが現実的と思います。)
選択肢 4 ですが
交感神経の興奮時なので、散瞳します。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
神経 C は、交感神経の節前と考えればよいです。そのため、神経伝達物質は、アセチルコリンです。ノルアドレナリンでは、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
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