問 題
風化による我が国の土壌の生成に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 風化が進んだ土壌は白色を示すが、これは風化の進行に伴い酸化鉄の割合が増加することによるものと考えられている。
㋑ 粘土鉱物のうち2：1 型粘土鉱物は、アルミニウムの溶解過程を経て1：1 型粘土鉱物となり、その後二酸化ケイ素へと変化する。
㋒ 造岩鉱物の溶解過程で遊離されるイオンのうち、鉄やアルミニウムのイオンは中性に近い土壌の条件では水酸化物の形で沈殿し、やがて酸化物となって土壌中に残るものが多い。
㋓ 化学的風化作用の速度には、温度と雨量が強く影響するため、高温湿潤なほど土壌の化学的風化が進行しやすい。
1．㋐、㋑
2．㋐、㋒
3．㋑、㋒
4．㋑、㋓
5．㋒、㋓
正解．5
解 説
㋐ ですが
土壌における「酸化鉄」の割合は「赤くなる」かどうかの原因として知られています。白色の原因ではありません。よって、㋐ は誤りです。
㋑ ですが
２：１型 とは、ケイ酸２：アルミニウム１ のモンモリロナイト族のことです。ケイ酸の方が多いのだから、「アルミニウムが溶解」して、１：１になるとは考えられません。よって、㋑ は誤りです。
㋒、㋓ は妥当な記述です。
以上より、正解は 5 です。
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