臨床分析における精度管理および標準物質の意義

臨床分析とは、実際の医療の場における分析であり、具体的には血液、尿、便、唾液などに対する分析、検査のことです。そして、検査値の質を確保し、維持するための業務を「精度管理 Quality Control」と呼びます。臨床検査の精度管理には、検査施設ごとに行なう「内部精度管理」と、医療検査関連団体による「外部精度管理」があります。

測定がいかに正しいか、ということは、適切な標準物質を使って測定を正しく校正することによって定まるため、適切な標準化に用いられる標準物質は、臨床分析における精度管理を担うという意味で、根本的な意義を有するといえます。

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