初回通過効果

肝初回通過効果とは、薬物が体循環に入る前に代謝を受けることです。具体的には、経口で投与された薬物は消化管吸収を経て、門脈という肝臓へダイレクトにつながっている血管を通り、肝臓へ運ばれます。そこで代謝を受けた後、循環血へ運ばれて、全身へと分布します。この、循環血に入る前の代謝のことを肝初回通過効果と呼びます。

肝初回通過効果が著しい薬物として、リドカイン、ニトログリセリンなどが知られています。初回通過効果を避けるための剤形として、リドカインは静注で、ニトログリセリンは舌下で用いられます。

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