薬剤師国家試験 第103回 問125 過去問解説

 問 題     

表は、我が国における1995年と2015年の年齢三区分別人口構成割合及び2035年における予測値を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 年少人口割合と老年人口割合の和は、従属人口割合となる。
  2. この表から求められる老年人口割合の倍化年数は、20年より短い。
  3. 1995年から2015年にかけて、老年化指数は2倍以上上昇している。
  4. 2015年における老年人口指数は50を上回る。
  5. 2035年に予測される年少人口指数は15を下回る。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は、正しい記述です。
従属人口割合=年少+老年人口割合 です。

選択肢 2 ですが
1995年から2015年の 20 年かけて、15 % → 27 % と変化しています。倍までは増加してません。倍化年数は 20 年より長いとわかります。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。
老年化指数とは、老年人口(65歳以上人口)を年少人口(14歳以下人口)で割って 100 を掛けたものです。老年人口割合を年少人口割合で割って100を掛けても求めることができます。

1995 年は、15/16 × 100 です。これは 100 より 少し小さい値です。2015 年は、 27/13 × 100です。これは 200 より 少し大きい値です。従って、2倍以上上昇しています。

選択肢 4 ですが
老年人口指数とは、老年人口/生産年齢人口 × 100 です。つまり 27/60 × 100 です。これは 50 を下回ります。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
年少人口指数とは、年少人口/生産年齢人口 × 100 です。つまり 10/57 × 100 です。 1/6 × 100 が 17% 弱なので、10/57 × 100 は、15% を明らかに上回ります。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1,3 です。
類題 100-18

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