薬剤師国家試験 第104回 問44 過去問解説

 問 題     

体内からの消失が主にCYP1A2による代謝である薬物はどれか。1つ選べ。

  1. テオフィリン
  2. デキストロメトルファン
  3. ファモチジン
  4. フェロジピン
  5. ワルファリン

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

CYP1A2 による代謝を受ける薬物としては、過去問頻出「テオフィリン」が基礎知識です。

選択肢 1 は妥当な記述です。
テオフィリンはキサンチン誘導体です。喘息治療薬です。CYP1A2 で代謝されます。

選択肢 2 ですが
デキストロメトルファンは非麻薬性中枢性鎮咳薬です。

選択肢 3 ですが
ファモチジンは H2 受容体遮断薬です。胃酸抑制薬です。

選択肢 4 ですが
フェロジピンはジヒドロピリジン系 Ca 拮抗薬です。降圧剤です。CYP 3A4 で代謝されるため、グレープフルーツジュース(GFJ)摂取を避けるべきです。(99-45

選択肢 5 ですが
ワルファリンは血栓形成の予防薬です。主として CYP 2C9 で代謝されます。(97-69

以上より、正解は 1 です。

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