薬剤師国家試験 第99回 問340 過去問解説

　問 題　　　　　

本日(平成26年3月2日)、厚生太郎さんが保険薬局に下記の処方せんを持参し、薬の交付を求めた。薬剤師が確認したところ、不備があるため、調剤できないと判断した。その理由はどれか。2つ選べ。なお、押印は朱色である。

1. 処方せんの使用期限欄の記載がない。
2. 処方せんの使用期限が過ぎている。
3. 「以下余白」の記載がない。
4. 用法の記載に不備がある。
5. 変更不可欄に医師の署名がない。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

選択肢 1 ですが
交付日から４日以内の場合は使用期限欄の記載は必要ありません。よって、選択肢 1 は調剤できない理由となる不備ではありません。

選択肢 2 ですが
2/27,2/28,3/1,3/2　で、交付から４日目なので、交付日から４日以内に入るため使用期限を過ぎてはいません。※ 平成 26 年（2014 年）は、うるう年では、ない。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、その通りの理由です。
処方せんの処方らんの終わりには偽造防止のため「〆」又は「以下余白」の記入を行います。

選択肢 4 は、その通りの理由です。
ゲンタマイシン硫酸塩軟膏の用法が不明です。疑義照会をする必要があり、このままでは調剤を行うことはできません。

選択肢 5 ですが
変更不可欄には、✔をつけるだけなので医師の署名がなくて問題ありません。よって、選択肢 5 は調剤できない理由となる不備ではありません。

以上より、正解は 3,4 です。