薬剤師国家試験 第99回 問195 過去問解説

 問 題     

新生児、乳児への投与禁忌とその理由に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. スルファメトキサゾール・トリメトプリム顆粒剤は、高ビリルビン血症を発症する恐れがあるため、新生児には投与禁忌である。
  2. クロラムフェニコールコハク酸エステルナトリウム注射剤は、呼吸抑制を起こすことがあるため、低出生体重児、新生児には投与禁忌である。
  3. アミノ安息香酸エチル末(内用)は、メトヘモグロビン血症を起こすことがあるため、乳児には投与禁忌である。
  4. ジアゼパム坐剤は、中枢神経抑制作用が強いので、乳児には投与禁忌である。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は、正しい記述です。

選択肢 2 ですが
この薬は、低出生体重児、新生児には投与禁忌です。理由は、グレイ症候群と呼ばれる急性末梢循環不全(それに伴い、皮膚の色が灰白色 になる)です。呼吸抑制では、ありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。

選択肢 4 ですが
ジアゼパム坐剤は、子どもの熱性けいれんの予防に用いられる薬です。安全性の高い薬として知られています。投与禁忌では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、正解は 1,3 です。

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