薬剤師国家試験 第99回 問28 過去問解説

 問 題     

ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する頻尿治療薬はどれか。1つ選べ。

  1. オキシブチニン
  2. ナフトピジル
  3. クレンブテロール
  4. ベタネコール
  5. ネオスチグミン

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

選択肢 1 は、正しい記述です。
オキシブチニンは抗コリン作用、つまりムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用を持つ頻尿治療薬です。

選択肢 2 ですが
ナフトピジルは、α 遮断薬の一種です。排尿障害改善薬です。M 受容体遮断薬ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
クレンブテロールは、β2 受容体刺激薬の一種です。気管支拡張薬として用いられます。M 受容体遮断薬ではないし、頻尿治療薬でもありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ベタネコールは、M 受容体刺激薬です。M 受容体遮断薬では、ありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ阻害剤です。M 受容体遮断薬では、ありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。
類題 105-152
参考 薬理学まとめ 副交感神経に作用する薬

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