薬剤師国家試験 第98回 問338 過去問解説

 問 題     

医薬品情報源に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 「医薬品・医療機器等安全性情報」は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度により収集された情報をもとに、日本医薬情報センターが発行するものである。
  2. 「医療用医薬品添付文書」は、薬事法で規定された法的根拠のある情報源である。
  3. 「医薬品インタビューフォーム」は、添付文書の情報を補完する目的で、日本病院薬剤師会が発行する資料である。
  4. 「医療用医薬品品質情報集」は、原薬の品質を評価した情報集である。
  5. 「医薬品安全対策情報」は、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」の改訂情報を収載したものである。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

医薬品・医療機器等安全性情報は、厚生労働省において収集された副作用情報をもとに医薬品等のより安全な施用に役立てるために、PMDA により、医療関係者に対して情報提供されるものです。約1ヶ月毎に発行され、インターネットでも見ることができます。(リンク先は、バックナンバーへとびます)よって、日本医薬情報センターが発行するものではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 はその通りの記述です。

医薬品インタビューフォームは、添付文書では不十分な、製剤に関する情報等について製薬企業が作成する情報提供資料です。よって、日本病院薬剤師会が発行する資料ではありません。選択肢 3 は誤りです。

医療用医薬品品質情報集は、先発医薬品と後発医薬品の生物学的同等性の品質再評価の結果をまとめたものです。年 4 回発行されています。よって、原薬の品質を評価したものではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 はその通りの記述です。

以上より、正解は 2,5 です。

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