薬剤師国家試験 第98回 問334 過去問解説

 問 題     

問題志向型の診療録に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 主目的は、医師の備忘録である。
  2. 基本的な構成として患者情報(基礎データ)、問題(プロブレム)リスト、初期計画、経過記録の4つを含む。
  3. 患者情報(基礎データ)には、家族構成などの本人以外の個人情報は記載しない。
  4. 初期計画の記載方式の1つにSOAP方式がある。
  5. 経過記録は、問題(プロブレム)ごとに分けて記録する。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

診療録は、患者の状況を経時的に知るために重要な情報源であり適切な医療を行うために必要なものです。つまり、適切な医療の実現を果たすために記述されるものです。目的が単なる医師の備忘録ということはありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 はその通りの記述です。

家族歴も重要な情報になります。よって、選択肢 3 は誤りです。

SOAP方式は、初期計画の記載方式ではなく、診療録の記載方式です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 はその通りです。
#1:高血圧
S:
O :
A:
P:

#2:高血糖
 ・
 ・
 ・
といった感じで、実習の時に行った病院では記述されていました。

以上より、正解は 2,5 です。

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