問 題
病院内の感染予防に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 米国疾病管理予防センターの普遍的予防策(ユニバーサルプレコーション)は、医療従事者の保護を中心とした考えである。
- 標準予防策(スタンダードプレコーション)は、感染症を有する患者に対する対策である。
- 標準予防策では、手袋、マスク、ガウン等の着用基準を定めている。
- 感染経路別予防策とは、院内感染した患者の動線を調査して感染防止策を立てる方法である。
- 入院する前から既に感染しており、入院後に発症した感染症も院内感染症とみなされる。
正解.1, 3
解 説
選択肢 1 はその通りの記述です。
標準予防策は、すべての患者を対象に行う予防策です。誰が感染しているかを見分けることが容易ではないため行います。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 はその通りの記述です。
感染経路別予防策とは、主要な感染経路である接触、飛沫、空気、一般媒介物、昆虫に対して
それぞれ経路別に立てる予防策のことです。標準予防策に加え、感染している(疑いのある患者含む)患者に対して行う予防策です。よって、患者の動線を調査して感染防止策を立てる方法ではありません。選択肢 4 は誤りです。
院内感染症とは、病院や医療機関内で、新たに感染することです。よって、入院する前から既に感染しており、入院後に発症した感染症は院内感染症とはみなしません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
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