問 題
高カロリー輸液を無菌的に混合調製することになった。クリーンベンチの作業環境と機器の管理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- JIS規格クラス5(米国航空宇宙局規格のクラス100相当)の性能のものを用いることが望ましい。
- HEPAフィルターでろ過された空気により装置内が陰圧に保たれている。
- 汚染の機会減少のため、通風の開始と同時に混合調製を開始する。
- 終業時の作業面の清拭は、原則として上から下へ、奥から手前へ行う。
- 混合調製は、清浄な環境を確保するため、殺菌灯を点灯したまま行う。
正解.1, 4
解 説
無菌性剤は、クラス 100 環境のクリーンベンチで調製するよう、推奨されています。よって、選択肢 1 はその通りの記述です。
クリーンベンチは、装置内の空気は陽圧です。陰圧に保たれているのは、安全キャビネットです。選択肢 2 は誤りです。
クリーンベンチの使用においては、流量の安定やベンチ内の空気の入れ替えを考え、使用するある程度前から、エアーを流しておきます。よって、通風の開始と同時に混合調製を開始するわけではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 はその通りの記述です。
通常、殺菌灯を蛍光灯に変えて作業を行います。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
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