問 題
42歳女性。体重48kg。喫煙をはじめてから20年になる。1日20本程度喫煙していた。風邪気味であったため近医を受診した際、医師から禁煙を強く勧められ、禁煙補助医薬品を使用することになった。
問300
禁煙補助医薬品のニコチン含有製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ガム製剤は、処方せん医薬品である。
- ガム製剤は、ゆっくり噛んで使用する。
- 貼付剤は、妊婦に使用できる。
- 貼付剤の使用を開始した後、喫煙本数を徐々に減らす。
- ガム製剤と貼付剤の併用が推奨される。
問301
喫煙が発症のリスクファクターとされていない疾患はどれか。1つ選べ。
- 食道がん
- 膀胱がん
- 自然気胸
- 潰瘍性大腸炎
- 慢性気管支炎
正解.
問300:2
問301:4
解 説
問300
ニコチンガムは、現在では一般薬として、町の薬局などで自由に購入することができます。処方せん医薬品ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 はその通りの記述です。
ニコチンの貼付剤(ニコチネル)は、妊婦には使用禁忌です。よって、選択肢 3 は誤りです。
ニコチンパッチは、禁煙を始めてから使う禁煙補助剤です。そのため、パッチ使用中の喫煙は、ダメです。選択肢 4 は誤りです。
ニコチンパッチとガムの併用は、ニコチンの過量摂取になる可能性があり併用できません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
問301
喫煙は、各種がん、及び各種呼吸器疾患のリスクファクターです。しかし、潰瘍性大腸炎のリスクファクターとしては、知られていません。(むしろ、発症予防、病態改善の報告すらあります。※喫煙が推奨されるわけではありません。)
以上より、正解は 4 です。
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