問 題
65歳男性。保険薬局に異なる診療科の処方せんを同時に持参した。
問272
呼吸器内科の処方薬剤のうち、整形外科の処方薬剤と併用禁忌であるのはどれか。1つ選べ。
- イソニアジド錠
- シプロフロキサシン錠
- L-カルボシステイン錠
- レバミピド錠
問273
上記の併用禁忌となる相互作用の主なメカニズムはどれか。1つ選べ。
- キレート形成
- 代謝酵素の阻害
- トランスポーターの誘導
- 尿pHの変化
- 受容体での拮抗
正解.
問272:2
問273:2
解 説
問272
チザニジンは、フルボキサミン又はシプロフロキサシンを投与中の患者は禁忌です。これらの薬剤が CYP 1A2 を阻害することによると考えられています。ちなみに、チザニジンは、頚肩腕症候群や腰痛症における、筋緊張状態の改善に用いられます。さらに、さまざまな疾患による痙性の麻痺にも用いられます。
以上より、正解は 2 です。
問273
問272の解説と重複しますが、チザニジンが、フルボキサミンやシプロフロキサシンとの併用が禁忌である理由は、CYP1A2 の阻害によるものと考えられています。
以上より、正解は 2 です。
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