問 題
造粒法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 破砕造粒法は、混合した粉末状の原料を圧縮成形した後、粉砕する方法なので、不定形の造粒物が得られる。
- 攪拌造粒法は、攪拌翼を高速回転させながら、結合剤溶液を噴霧して造粒する方法なので、重質で球形の造粒物が得られる。
- 噴霧乾燥造粒法は、熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を噴霧し、急速に乾燥する方法なので、球形の造粒物が得られる。
- 流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒する方法なので、流動層内で圧密化を受け、重質で球形の造粒物が得られる。
- 押し出し造粒法は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を押し出し、適当なサイズでカットして造粒する方法なので、円柱状の造粒物が得られる。
正解.4
解 説
選択肢 1~3 はその通りの記述です。
流動層造粒法は、空気で吹き上げた原料粉体に結合剤溶液を噴霧して造粒する方法です。流動層とは、上向きに流体を噴出させることにより、固体粒子が浮遊している状態の層のことです。流動層では、粒子が積み重なることによる、自重による圧密化をうけず、球形の造粒物が得られます。よって、流動層内で圧密化を受けるわけではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 はその通りの記述です。
以上より、正解は 4 です。
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