問 題
大気中窒素酸化物の定量法であるザルツマン法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ザルツマン法を用いた自動測定器による連続自動測定法は、環境基準の測定法として用いられている。
- サーマルNOxとフューエルNOxを分別定量することができる。
- 酸化剤として硫酸酸性の過マンガン酸カリウム溶液が用いられる。
- ザルツマン試薬は、NOとNO2の両方と反応する。
正解.1, 3
解 説
ザルツマン法とは、ザルツマン試薬(N-1ナフチルエチレンジアミンニ塩酸塩、スルファニル酸および酢酸の水溶液)を用いた、大気中の二酸化窒素の環境基準測定法の一つです。選択肢 1 はその通りの記述です。
サーマル NOxとは、燃焼用空気に含まれる窒素と酸素が反応した窒素酸化物です。フューエル NOx とは、燃料成分中の窒素が酸化した窒素酸化物です。ザルツマン法では、これらを区別することはできません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 はその通りの記述です。
ザルツマン試薬は、NO2 に反応しますが NOとは反応しません。よって、選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
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