問 題
ディフィシル菌(Clostridium difficile)による偽膜性大腸炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 本菌の不活化には、消毒用エタノールの使用が有効である。
- 糞口感染を含む接触感染により、院内感染が拡大しやすい。
- 抗菌薬の連続投与により、発症する場合がある。
- 発症を確認した場合、使用している抗菌薬の投与量を増やすことが望ましい。
正解.2, 3
解 説
ディフィシル菌は、鞭毛を持った嫌気性のグラム陽性桿菌です。芽胞を形成するため、エタノールは無効です。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2,3 はその通りの記述です。
抗菌薬の投与による、腸内細菌叢の環境変化が原因で、ディフィシル菌が増殖した結果、偽膜性大腸炎がおきます。そのため、発症を確認したら、原因抗菌薬を早急に中止することが重要です。よって、選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 2,3 です。
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