問 題
コリンエステラーゼを可逆的に阻害するのはどれか。1 つ選べ。
- アトロピン
- カルバコール
- エドロホニウム
- ブチルスコポラミン
- プラリドキシム (PAM)
正解.3
解 説
アトロピンは、抗コリン薬です。ムスカリン受容体に結合することで、受容体を遮断する薬です。コリンエステラーゼには作用しません。
カルバコールは、コリン作動薬の一つです。コリンエステラーゼに分解されにくいという特徴があります。
エドロホニウムは、持続時間の短い、コリンエステラーゼ阻害薬です。重症筋無力症の診断に使用されます。
ブチルスコポラミン(ブスコパン)は、4級アンモニウム塩である、抗コリン薬です。4級アンモニウム化することにより、血液脳関門の透過性を低め、中枢性の副作用を軽減した薬物です。胃腸など、内臓のけいれん性の痛みをとるお薬です。
プラリドキシムは、コリンエステラーゼ賦活薬です。コリンエステラーゼ阻害薬による中毒の、特異的解毒剤として用いられます。
以上より、正解は 3 です。
類題 104-246247
参考 薬理学まとめ 副交感神経に作用する薬
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