薬剤師国家試験 第98回 問15 過去問解説

 問 題     

マイコプラズマに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 一般細菌より大型である。
  2. 真核生物である。
  3. 増殖には生細胞への寄生が必要である。
  4. 細胞壁をもたない。
  5. 病原性は知られていない。

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

マイコプラズマは、細菌の一種です。主に肺炎を引き起こします。かなり小さな細菌です。原核生物で、真核生物の細胞内に寄生します。細胞外で、自己増殖可能です。増殖にはコレステロールなどが必要です。

特徴としては、細胞壁を持たないという特徴があります。細胞壁を持たないため、細胞の形状が柔らかく変形します。そのため、細胞壁を作用点とする抗菌薬、すなわちβ-ラクタム系の薬剤は意味がありません。

以上より、正解は 4 です。

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