問 題
活性汚泥法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 活性汚泥法は、生物膜法の一種である。
- 活性汚泥中には、原生動物は存在しない。
- 曝気槽では、微生物による有機物の酸化分解反応が起こる。
- 余剰汚泥は、消化槽で好気的に処理される。
- フロックの沈降性が低下すると、有機物の除去効率は下がる。
正解.3, 5
解 説
下水・汚水処理法は大きく2種類に分類されます。すなわち、浮遊生物法と、生物膜法です。活性汚泥法とは、浮遊生物法の一種です。よって、生物膜法の一種ではないので、選択肢 1 は誤りです。
活性汚泥法とは、下水や汚水に活性汚泥を加え、空気を注入しながら好気性微生物による生物学的浄化を行う処理法です。好気性微生物は、細菌や原生動物が主体です。よって、原生動物が存在するため、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 はその通りの記述です。
曝気槽において、有機物が除去されます。
余剰汚泥は、消化槽において、嫌気的に処理されます。この処理は、生成物としてメタンなどが排出され、メタン発酵法と呼ばれます。汚泥の一部は再利用されます。よって、好気的には処理されないので、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 はその通りの記述です。
沈降性のよいフロック(ふわふわの塊状の、有機物のこと)が形成されると除去効率は高くなります。
以上より、正解は 3,5 です。
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