問 題
消化器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 胃では、胃底腺の主細胞がトリプシノーゲンを分泌することにより、タンパク質の消化が行われる。
- 回腸では、膵液と腸液や胆汁の作用によって、三大栄養素すべての消化が行われる。
- 消化された栄養素は、主として空腸と結腸の上皮細胞から吸収される。
- 脂質は、吸収された後にキロミクロンとなり、主に門脈から肝臓を経て全身へ送られる。
- 消化管の運動や腺分泌は、副交感神経刺激によって亢進する。
正解.5
解 説
胃の主細胞は、ペプシノーゲンを分泌します。酸により分解され、活性型のペプシンに変化します。よって、トリプシノーゲンではないので、選択肢 1 は誤りです。
膵液の作用により、栄養素の消化が行われるのは、十二指腸です。よって、回腸ではないので、選択肢 2 は誤りです。
消化された栄養素は、主に小腸の上皮細胞により吸収されます。小腸とは、十二指腸、空腸、回腸の総称です。結腸は大腸の一部であるため、ここでは消化された栄養素の吸収ではなく、主に水分の吸収が行われます。よって、選択肢 3 は誤りです。
キロミクロンは、リンパ管から吸収されます。よって、門脈から肝臓を経るのではないため、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 はその通りの記述です。
副交感神経系の興奮により、消化管の運動や線分泌は亢進します。
以上より、正解は 5 です。
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