問 題
異物代謝において、メルカプツール酸生成に関与する酵素はどれか。1つ選べ。
- カテコールO-メチルトランスフェラーゼ
- グルタチオンS-トランスフェラーゼ
- スルホトランスフェラーゼ
- ロダネーゼ
- UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ
正解.2
解 説
メルカプツール酸とは、以下の構造を持つ化合物の総称です。
メルカプツール酸は、代謝の第II相反応において、基質(異物)がグルタチオン抱合をうけた後、更にグルタチオン抱合体が代謝を受けてできる物質です。尿中に主に排泄される物質です。
よって、生成に関与する酵素は、グルタチオン抱合に関与する酵素である、グルタチオンS-トランスフェラーゼです。
以上より、正解は 2 です。
ちなみに、カテコールO-メチルトランスフェラーゼ(COMT(コムト):catechol-O-methyltransferase)は、ドパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコラミンを分解する酵素です。
スルホトランスフェラーゼは、硫酸抱合に関与する酵素です。
ロダネーゼとは、硫黄転移酵素です。シアンの解毒に関わっている酵素です。
UDP(Uridine diphosphate glucuronic acid)-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT:UDP-Glucuronosyltransferase)は、グルクロン酸抱合に関与する酵素です。
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