問 題
慢性閉塞性肺疾患 (COPD) に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 末梢気道病変と気腫性病変が複合的に関与して発症する。
- 中高年期より若年期での発症が多い。
- 病期分類には、対標準 1 秒量 (%FEV1) を用いる。
- 気管支ぜん息を合併している場合には、副腎皮質ステロイド製剤の吸入よりも内服が推奨される。
- インフルエンザワクチン接種は禁忌である。
正解．1, 3
解 説
選択肢 1 は妥当です。
末梢気道病変は、気管支の炎症などです。気腫性病変は、肺胞壁の破壊などです。
選択肢 2 ですが
高齢化進行に伴い COPD が増加していることなどから、中高年期の方が多いのではないかと判断できるのではないでしょうか。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
肺活量ではない点を意識しておさえておきましょう。
選択肢 4 ですが
薬が気道に直接届くため期待できる高い効果と、全身性の副作用を軽減できることから、吸入推奨です。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
重症化予防のために推奨されます。「インフルエンザワクチン接種は禁忌」ではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
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