薬剤師国家試験 第110回 問188 過去問解説

 問 題     

腫瘍マーカーに関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. 腫瘍細胞のみから産生される。
  2. 治療中の経過観察に用いられる。
  3. 定量は、病変部の組織をサンプルとして行われる。
  4. 早期の前立腺がんでは、PSA (prostate specific antigen) は検出されない。
  5. AFP (α-fetoprotein) は肝細胞がんのマーカーである。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
腫瘍マーカーは、がん細胞自身や、がん細胞の存在下において正常細胞がつくる物質です。「腫瘍細胞のみから産生される」わけではありません。選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 は妥当です。

早期発見目的や、治療効果確認などに用いられます。


選択肢 3 ですが

血液や尿をサンプルとして定量されます。「病変部の組織をサンプル」ではありません。選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが

PSA は、前立腺がんの腫瘍マーカーです。加齢や前立腺肥大症などでも増加します。「早期前立腺がんで・・・検出されない」わけではありません。選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 は妥当です。

AFP についての記述です。


以上より、正解は 2,5 です。

類題 105-57
https://yaku-tik.com/yakugaku/105-057/

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