問 題
ある薬物のアルブミンへの結合定数は 10 (μmol/L)-1、結合部位数は 2 である。
この薬物のアルブミン結合に関する両逆数プロットを点線で表し、また、この薬物のアルブミンへの結合が別の薬物の共存により競合的に阻害された場合を実線で表すとき、正しい図はどれか。1 つ選べ。
ただし、図中の r はアルブミン 1 分子当たりに結合している薬物の分子数を、[Df] は非結合形薬物濃度を示す。

正解.1
解 説
107-170 を過去問演習で理解できていれば、得点しやすい問題だったと思われます。
薬物濃度がとてつもなく高い場合、競合阻害の効果はありません。従って、実線における グラフの y 切片と、競合阻害時における点線のグラフの y 切片に 変化はないはずです。正解は 1 or 4 です。
また、薬物濃度がとてつもなく高い場合、アルブミンの結合部位はほぼ全て薬物が結合しているはずです。従って、アルブミン 1 分子当たり結合している薬物の分子数 ≒ 結合部位数 である 2 となります。すると 1/r ≒ 1/2 となります。つまり、実線も点線も (0,1/2) を通るはずです。選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
類題 107-170
https://yaku-tik.com/yakugaku/107-170/

コメント