問 題
この20年間の生活習慣病に関する記述として正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 糖尿病の患者数は 40 歳代より急激に増加するが、そのほとんどは 1 型糖尿病である。
- 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) による総死亡者数は減少傾向にある。
- 心疾患による粗死亡率は増加傾向にある。
- 脳血管疾患のうち、粗死亡率が最も高いのは、脳内出血である。
- 全悪性新生物死亡のうち、膵臓がんの死亡者数は男女とも増加傾向にある。
正解.3, 5
解 説
選択肢 1 ですが
「1 型」糖尿病は、インスリンの絶対的量不足による糖尿病です。多くが自己免疫による疾患です。40 歳代より急激に増加する、生活習慣病に含まれる糖尿病は「2 型」糖尿病です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
高齢化進行に伴い COPD による総死亡者数は増加傾向です。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
死亡率(粗死亡率)は(死亡数÷人口)× 1000 で示される指標です。
選択肢 4 ですが
脳血管疾患で死亡率が高いのは「脳梗塞」です。脳内出血ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
ちなみに、胃がんや肝臓がんの死亡者数は減少傾向にあります。
以上より、正解は 3,5 です。

コメント