薬剤師国家試験 第110回 問62 過去問解説

 問 題     

痛風発作治療薬として最も適切なのはどれか。1 つ選べ。

  1. アロプリノール
  2. ダパグリフロジン
  3. ナプロキセン
  4. ラスブリカーゼ
  5. クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

痛風発作は、足の親指のつけ根などに生じる突然の激しい痛みと腫れです。痛風「発作」治療薬なので、痛みを和らげる NSAIDs やコルヒチン、炎症をおさえるステロイドなどが用いられます。


選択肢 1 ですが

アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼ(XO) 阻害薬です。尿酸生成抑制薬の代表例です。痛風発作治療薬としては不適切です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ダパグリフロジンは、◯◯グリフロジンなので SGLT2 (sodium glucose transporter 2) 阻害薬です。糖尿病治療薬です。痛風発作治療薬ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
ナプロキセンは NSAIDs の一つです。

選択肢 4 ですが
ラスブリカーゼは、遺伝子組換え尿酸オキシダーゼです。痛風発作治療薬としては不適切です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムは、痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善に用いられます。痛風発作治療薬としては不適切です。選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

類題 109 – 64
https://yaku-tik.com/yakugaku/109-064/

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