薬剤師国家試験 第110回 問44 過去問解説

 問 題     

薬物代謝における第 Ⅱ 相反応に関与するのはどれか。1 つ選べ。

  1. シトクロムP 450
  2. UDP – グルクロン酸転移酵素
  3. フラビン含有モノオキシゲナーゼ
  4. アルコール脱水素酵素
  5. モノアミン酸化酵素

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

【第Ⅱ相反応の基礎知識】
第Ⅱ相反応とは、第Ⅰ相反応 (酸化、還元等) を受けた化合物に更に様々な物質を結合させることで、原則として水溶性を高める反応です。(※水溶性という観点から、むしろ下がる反応も見られます)。

具体的には、グルクロン酸抱合、硫酸抱合、アセチル抱合、アミノ酸抱合、グルタチオン抱合、メチル抱合 などがあります。


基礎知識をふまえて選択肢を見ると、グルクロン酸抱合に関与する「UDP-グルクロン酸転移酵素」が妥当です。


以上より、正解は 2 です。

参考 薬物の還元・加水分解、抱合
https://yaku-tik.com/yakugaku/yz-2-3-6/

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