薬剤師国家試験 第110回 問35 過去問解説

　問 題　　　　　

アンチトロンビン非依存的に血液凝固第 Xa 因子の活性を直接阻害する抗凝固薬はどれか。1 つ選べ。

1. エノキサパリン
2. フォンダパリヌクス
3. ダビガトランエテキシラート
4. ワルファリン
5. エドキサバン

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

Xa 直接阻害薬なので、◯◯ キサバン です。

選択肢 1 ですが
エノキサパリンは、低分子量ヘパリンに分類される抗凝固薬です。Xa 直接阻害薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
フォンダパリヌクスは、選択的 Xa 因子阻害薬です。アンチトロンビン III を介して間接的に第 Xa 因子を阻害します。アンチトロンビン非依存的ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ダビガトランエテキシラートは、腎排泄型の直接トロンビン阻害薬です。体内で活性代謝物となり、トロンビンを直接阻害します。Xa 直接阻害薬ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ワルファリンは、経口抗凝固薬です。ビタミン K と拮抗し、第 II、IX、VII、X 因子の合成を阻害します。Xa 直接阻害薬ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
エドキサバンは、Xa 直接阻害薬です。

以上より、正解は 5 です。