問 題
48 歳男性。身長 174 cm、体重 52 kg。慢性骨髄性白血病、高血圧、消化性潰瘍並びに脂質異常症と診断され、これまで処方 1 及び処方 2 にて治療していた。今回、イマチニブ錠にて効果不十分であったため、ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルに変更になり、処方 3 ~ 5 の処方箋を持参し来局した。
薬局薬剤師の対応として適切なのはどれか。2 つ選べ。
- テルミサルタン錠から、アムロジピン錠への変更を提案する。
- プラバスタチン錠から、シンバスタチン錠への変更を提案する。
- ニロチニブ塩酸塩水和物カプセルの用法を食後2時間以降に変更を提案する。
- ファモチジン錠から、エソメプラゾールカプセルへの変更を提案する。
- 心電図検査の実施の有無を確認する。
正解.3, 5
解 説
ニロチニブの用法・用量や、使用における注意事項が問われています。ニロチニブは、食後投与で血中濃度が増加すると報告があるため、食事の影響を避ける目的で、食事の 1 時間前から食後 2 時間までの間の服用を避けます。
また、 QT 間隔延長があらわれることがあるので、本剤投与開始前、及び本剤投与中は適宜心電図検査等を行うようにします。
以上より、問 344 の正解は 3,5 です。
※本番では、選択肢 1,2,4 に特に理由がないから 1,2,4 は☓ → 3,5 が ◯ という消去法で解くのが現実的と思われます。
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