薬剤師国家試験 第109回 問148 過去問解説

 問 題     

健康保険制度に基づく調剤報酬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. 調剤報酬点数表は、保険薬局における保険調剤に関する算定の要件と点数を定めている。
  2. 健康保険と国民健康保険では、それぞれ異なる調剤報酬点数表を用いている。
  3. 調剤報酬改定は、3 年に 1 度行われる。
  4. 地域医療への貢献を評価した加算が設けられている。
  5. 近年、調剤医療費の内訳において、薬剤料の構成割合は約 50 %である。

 

 

 

 

 

正解.1, 4

 解 説     

選択肢 1 は妥当です。
調剤報酬点数表についての記述です。

選択肢 2 ですが
健康保険の種類によらず、同じ調剤報酬点数表が用いられます。「健康保険と国民健康保険で…異なる調剤報酬点数表を用いている」わけではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
調剤報酬改定は 2 年ごとに行われます。本試験の直近では 2024 年に行われており、その次 2026 年予定です。「3 年に 1 度」ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当です。
地域支援体制加算についての記述です。

選択肢 5 ですが
2023 年度の調剤医療費 9 兆円弱、大きな内訳が技術料 2 兆円強、薬剤料 6 兆円強です。従って、薬剤料の構成割合は 50% より大きく、70 ~ 80% 程度を占めています。ちなみに、国民医療費に占める薬剤費は、大体 25% 程度です。選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 1,4 です。

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