問 題
指定薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 麻薬及び向精神薬取締法に基づき、厚生労働大臣が指定する。
- 緊急を要する場合、薬事・食品衛生審議会の意見を聴かずに、厚生労働大臣が指定できる。
- ジアセチルモルヒネ (ヘロイン) は指定薬物に該当する。
- 指定には、1 つ 1 つの物質を個別に指定 (個別指定) と特定の構造を有する物質を一括した指定 (包括指定) の 2 つがある。
- 「医療等の用途」以外の用途に供するための製造、販売、購入等は禁止されているが、所持の制限はない。
正解.2, 4
解 説
【指定薬物の基礎知識】
指定薬物とは、中枢神経系の興奮や抑制、幻覚作用を有する蓋然性が高く、人に使用されると保健衛生上の危害発生のおそれがある物として、厚生労働大臣が、薬事・食品衛生審議会の意見を聴き、指定するものです。
選択肢 1 ですが
薬機法に基づく区分です。麻薬及び向精神薬取締法に基づくわけではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
薬機法第 76 条の 10 に規定された 指定手続の特例 についての記述です。
選択肢 3 ですが
ヘロインは、特別に規制される「麻薬」です。指定薬物に該当するわけではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
指定薬物の指定には、個別指定と包括指定があります。
選択肢 5 ですが
指定薬物は、省令で定める用途以外の目的で製造し、輸入し、販売し、授与し、所持し、購入し、若しくは譲り受け、又は医療等の用途以外の用途に使用してはならない と規定されています。所持もだめです。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2,4 です。
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