問 題
食品成分に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- キトサンは、エビやカニの壳に含まれる成分を原料としたもので、血中コレステロール値を低下させる作用がある。
- アスタキサンチンは、ブドウの果皮に含まれており、コラーゲンの合成を促す作用がある。
- 難消化性デキストリンは、コンニャクに含まれており、脂肪の燃焼を促す作用がある。
- ダイゼインは、ダイズに含まれており、抗酸化作用がある。
- β – カロテンは、ニンジンやカボチャに含まれており、体内で分解してビタミン E が生成する。
正解.1, 4
解 説
選択肢 1 は妥当です。
キトサンについての記述です。
選択肢 2 ですが
アスタキサンチンは、天然色素カロテノイドの一種です。サケやエビ、カニなどに多く含まれる赤色色素です。抗酸化作用を有し、肌の潤いを守ったり、眼の疲労感軽減などの機能が報告されています。本試験時点において、コラーゲン合成作用は知られていません。また「ブドウの果皮に含まれており」という記述と対応するのは「ポリフェノール」です。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
難消化デキストリンは、デンプンから作られる食物繊維です。糖や脂肪の吸収を穏やかにすることで、食後血糖値や食後血中中性脂肪値の上昇を抑えるなどの機能があります。脂肪燃焼促進作用は知られていません。また、「コンニャクに含まれる」という記述と対応するのは「マンナン」です。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
ダイゼインについての記述です。ちなみにダイゼインはカッコンにも含まれています (参考 108-105) 。
選択肢 5 ですが
β ー カロテンは、ビタミン A の前駆体です。従って、βーカロテン から生成するビタミンは、ビタミン A です。ビタミン E ではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
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