問 題
骨組織及び骨代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 骨芽細胞は造血幹細胞に由来し、骨基質を分解する。
- 破骨細胞は、アルカリホスファターゼを分泌する。
- 副甲状腺ホルモンは、血漿中の Ca2+ 濃度を上昇させる。
- カルシトニンは甲状腺ろ胞細胞から分泌され、骨吸収を亢進する。
- 活性型ビタミン D3 は、消化管からの Ca2+ 吸収を促進する。
正解.3, 5
解 説
選択肢 3,5 を確実に正しいと判断したい問題です。
選択肢 1 ですが
骨基質を「分解」するのは破骨細胞です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
アルカリホスファターゼを多量に含有し、分泌するのは「骨芽細胞」です。ちなみに破骨細胞は「酸性」ホスファターゼを分泌します。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
副甲状腺ホルモンは、血中 カルシウム濃度 を上昇させる方向に作用します。
選択肢 4 ですが
カルシトニンは、甲状腺「傍ろ胞」細胞から分泌されます。甲状腺「ろ胞」細胞ではありません。また、カルシトニンは骨吸収を「抑制」し、血中 カルシウム濃度を下降させる方向に作用します。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
活性型ビタミン D3 は、消化管からの カルシウム吸収を促進し、血中カルシウム濃度を上昇させる方向に作用します。
以上より、正解は 3,5 です。
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