問 題
光の性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 光が臨界角より小さい入射角で入射すると、すべての光は境界面で全反射する。
- ある媒質から真空中に入射する光の屈折率を絶対屈折率という。
- 自然光を偏光板に通すと、特定の方向に振動面をもつ楕円偏光を取り出せる。
- 光が物質に当たったときに四方八方へ進行方向が散らばる現象を散乱という。
- 2つの光は位相が一致すると干渉して強め合う。
正解.4, 5
解 説
選択肢 1 ですが
臨界角「以上」の入射角で全反射します。「臨界角より小さい入射角」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
光が「真空から」ある媒質に入射するとき屈折率が絶対屈折率です。「ある物質から」真空中に入射するときではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
自然光を偏光板に入れて得られるのは、一平面内で振動する光である「平面偏光」です。平面偏光は、同じ大きさの振動数をもった右円偏光と左円偏光のベクトル和で表されます。
この平面偏光を、左右円偏光に対する吸収率が異なる媒質に吸収させることで、平面偏光は楕円偏光になります。「自然光を偏光板に通すと、特定の方向に振動面をもつ楕円偏光を取り出せる」わけではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
光の散乱についての記述です。
選択肢 5 は妥当です。
光の干渉に関する記述です。
以上より、正解は 4,5 です。
類題 101-095 光の性質
https://yaku-tik.com/yakugaku/101-095/
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