薬剤師国家試験 第109回 問48 過去問解説

 問 題     

経口固形製剤からの弱電解質薬物の溶出性に影響を及ぼさない因子はどれか。1 つ選べ。

  1. 薬物の粒子径
  2. 薬物の結晶性
  3. タンパク結合率
  4. 溶液のpH
  5. 溶液の粘度

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

溶出性なので、水や 胃液・腸液に錠剤等からどれくらい薬物が溶けだすかどうかを考えています。溶出性試験を考えるとイメージしやすいと思われます。


選択肢 1,2 ですが

薬物の粒子径や結晶性は、水などへの溶出性に影響を及ぼすと考えられます。選択肢 1,2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
タンパク結合率は、溶出した後の分布に影響を与える要素です。溶出性には影響を及ぼさないと考えられます。

選択肢 4,5 ですが
溶ける液体の pH や粘度は、溶出性に影響を及ぼすと考えられます。選択肢 4,5 は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

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