薬剤師国家試験 第109回 問38 過去問解説

　問 題　　　　　

ホスホジエステラーゼ 4 (PDE4) を阻害することで、炎症性サイトカインの産生を抑制する尋常性乾癬の治療薬はどれか。1 つ選べ。

1. マキサカルシトール
2. エトレチナート
3. アプレミラスト
4. セクキヌマブ
5. ブロダルマブ

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

選択肢 1 ですが
マキサカルシトールは、活性型ビタミン D₃ 誘導体です。語尾が「◯◯カルシトール」であることから判断できます。PDE 4 阻害薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
エトレチナートはビタミン A 誘導体です。乾癬治療に用いられます。PDE 4 阻害薬ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
アプレミラスト (オテズラ) は PDE 4 阻害薬です。cAMP 分解抑制により、炎症反応を抑制して、乾癬の症状を改善します。

選択肢 4,5 ですが
◯◯マブなので、モノクローナル抗体です。セクキヌマブは、ヒト型抗ヒト IL – 17 A モノクローナル抗体です。また、ブロダルマブも、ヒト型抗ヒト IL – 17 A モノクローナル抗体です。共に乾癬治療薬です。PDE 4 阻害薬ではありません。選択肢 4,5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。