問 題
遺伝毒性発がん物質のリスク評価に用いられる指標はどれか。1 つ選べ。
- 許容一日摂取量
- 耐容一日摂取量
- 実質安全量
- 急性参照用量
- 無毒性量
正解.3
解 説
閾値が存在しない遺伝毒性発がん物質等の毒性に対し、生涯にわたり摂取した場合のリスクが、許容できるレベルとなるようなばく露量である「実質安全量」を、発がん性試験では、目標値として評価します。
以上より、正解は 3 です。
ちなみにですが
許容一日摂取量 (ADI) と耐容一日摂取量 (TDI) は、共に「生涯毎日摂取しても健康に悪影響がないとされる量」です。これらの違いは、食品添加物のように意図的に用いられる物質に対しては ADI、非意図的に食品中に存在する重金属等について TDI が設定されます。これらは通常、無毒性量 (NOAEL) ÷ 安全係数 で求めます。
また
「急性参照用量(Acute Reference Dose)」は ARfD と略され、農薬等の 24 時間又はそれより短時間の経口摂取により、健康に悪影響を示さないと推定される摂取量です。
類題 108-133 毒性試験
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-133/
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