薬剤師国家試験 第108回 問337 過去問解説

 問 題     

膵がん患者(52歳男性、体表面積1.70m2)に対して以下のレジメンに従い治療を開始した。1コース目に副作用が認められたため、2コース目はゲムシタビンを20%減量することになった。

2コース目Day 1のゲムシタビンの薬液調製に必要なバイアル数として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. ゲムシタビン点滴静注用(200mg) 4バイアル、ゲムシタビン点滴静注用(1g) 1バイアル
  2. ゲムシタビン点滴静注用(200mg) 2バイアル、ゲムシタビン点滴静注用(1g) 1バイアル
  3. ゲムシタビン点滴静注用(200mg) 1バイアル、ゲムシタビン点滴静注用(1g) 1バイアル
  4. ゲムシタビン点滴静注用(1g) 1バイアル
  5. ゲムシタビン点滴静注用(200mg) 4バイアル

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

レジメンは 1000 mg/m2 で、体表面積 1.70 m2 なので、1000 × 1.70 = 1700 mg 投与しています。これを 20% 減量するという設定です。

1700 の 20% は 340 なので、1700 ー 340 = 1360 mg 必要です。

選択肢を見ると 1g + 200 mg × 2 が最も近い量となり、妥当と考えられます。

以上より、問 337 の正解は 2 です。

 

 

 

コメント