薬剤師国家試験 第108回 問188 過去問解説

 問 題     

クローン病に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. 好発年齢は 40 ~ 50 歳代である。
  2. 大腸に限局した炎症が認められる。
  3. 初期症状として、便秘が認められる。
  4. 増悪期に、CRP 値の上昇が認められる。
  5. 特徴的な内視鏡検査所見として、敷石状潰瘍がある。

 

 

 

 

 

正解.4, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
クローン病は、20 歳代を中心とする若年者に好発するという特徴があります。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
クローン病は、口から肛門までに、非連続性の慢性肉芽腫性の炎症を生じる、炎症性疾患です。「大腸に限局した」炎症ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
初期症状では、下痢、腹痛や、血便などが見られます。「便秘」は妥当ではないと考えられます。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4,5 は妥当です。

以上より、正解は 4,5 です。
類題 105-290291 17 歳男性、クローン病の症例 



コメント