問 題
薬剤師の業務に関係するインターネット等の利用に関する記述のうち、正しいのはどれか。1 つ選べ。
- 有名人の A さんに対して調剤を行ったことについて名前と処方内容を含めて SNS に投稿する。
- 薬局のホームページにおいて、一般用医薬品の広告をする際、利用者の口コミを表示する。
- 医療機関では漏えいのおそれがあるため、セキュリティ対策を行ったとしても Wi – Fi (無線 LAN) は利用できない。
- 亡くなった後の患者の情報は個人情報でなくなるため、薬剤師の個人ブログで患者の情報を公表する。
- インターネット上の医療情報は、裏付けがある情報か検討した上で利用の可否を検討する。
正解.5
解 説
選択肢 1 ですが
個人情報保護の観点から、不適切です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
薬機法 66 条において、誇大広告等が禁止されています。また、医薬品の効能・効果について、口コミは禁止されています。医薬品は、個人のその時の症状に合わせて使用されるべきものです。処方箋の期限も連想すると、より納得できる所ではないでしょうか。従って、他人の「口コミ」に基づいた使用は、不適正使用を招きうる行為です。選択肢 2 は誤りです。(類題 104-142 医薬品等の広告)。
選択肢 3 ですが
必要十分なセキュリティ対策が必要です。「セキュリティ対策を行ったとしても Wi-Fi が使えない」わけではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
死亡した患者情報は、確かに個人情報ではなくなるのですが、死者に関する情報が、同時に生存する遺族などに関する情報である場合 に、その遺族などに関する「個人情報」となります。従って、個人ブログでの情報公開は、原則として避けるべきと考えられます。選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 5 です。
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