薬剤師国家試験 第108回 問140 過去問解説

 問 題     

窓を開けて換気を行っている講義室で、大学生が講義を受けている。講義開始時に 400 ppm (0.04 %) であった CO2 濃度が徐々に増加し、1,400 ppm (0.14 %) に達して一定となった。

この講義室の換気量 (m3/h) として、最も近い値はどれか。1 つ選べ。

ただし、講義室には大学生と教員を合わせて 130 名がおり、大学生及び教員の一人あたりの CO2 排出量を 0.022 m3/h、屋外の CO2 濃度を 400 ppm (0.04 %) とする。

  1. 320
  2. 810
  3. 1,800
  4. 2,900
  5. 8,900

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

換気量を V とします。

・400ppm × V の二酸化炭素が換気で入ってきます。
・1400ppm × V の二酸化炭素が換気で出ていきます。
・人が排出する CO2 は 130 × 0.022 m3/h です。

従って
V(1400 – 400) = 130 × 0.022 が成立します。

∴ V = 130 × 0.022/1000 = 0.00286 (m3/h /ppm) です。

「ppm」は、parts per million の略です。million が、100 万を表し、ppm で、100 万分の 1 という割合を表します。「100 万分の 1」=「10-6」です。ppm をなくすために、分母・分子に 106 をかければ、大体 2900 です。

以上より、正解は 4 です。
類題 106-140 必要換気回数 

 



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