問 題
リソソーム及びプロテアソームに関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- リソソームは、内部が塩基性のオルガネラで、様々な加水分解酵素を有する。
- エンドサイトーシスによりリソソームへ運ばれたタンパク質は、ATP依存的に分解される。
- プロテアソームは、巨大な筒状のプロテアーゼ複合体であり、ポリユビキチン化されたタンパク質を選択的に分解する。
- プロテアソームは、キラーT細胞へ提示されるウイルス由来タンパク質の分解に関わる。
- プロテアソームは、オートファゴソーム内に取り込まれて、オートファジーにおけるタンパク質分解を担う。
正解.3, 4
解 説
選択肢 1 ですが
リソソームは、内部が酸性のオルガネラ(細胞内小器官)です。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
エンドサイトーシスによりリソソームにおけるタンパク質の分解は、ATP 非依存的です。「ATP 依存的」ではありません。選択肢 2 は誤りです。
※薬剤師国家試験には不要と思いますが、この分野が急速に理解が深まっているようであり、「核酸や、細胞内タンパク質の分解」について、「リソソームにおける ATP 依存性の分解機構があることがわかってきている」様子です。
選択肢 3,4 は妥当です。
プロテアソームについての記述です。
選択肢 5 ですが
プロテアソームは、ユビキチン化されたタンパク質の分解を担います。オートファジーにおけるタンパク質分解ではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3,4 です。
コメント