薬剤師国家試験 第108回 問66 過去問解説

 問 題     

以下は骨肉腫に対するメトトレキサート・ホリナート救援療法の初日の処方例である。副作用回避の目的で用いる薬剤Aとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. アセタゾラミドナトリウム注
  2. ピペラシリンナトリウム注
  3. フィルグラスチム(遺伝子組換え)注
  4. フロセミド注
  5. メスナ注

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

107-266267(骨折精査から骨肉腫と診断された症例) を思い出せるかどうかがポイントだったと思われます。メトトレキサート大量投与を含む化学療法における副作用軽減目的ではホリナートカルシウム注(®ロイコボリン注)の投与が行われます。また、尿のアルカリ化を目的として、アセタゾラミドが前投与されます

以上より、正解は 1 です。

ちなみにですが
選択肢 5 のメスナも、副作用回避の目的で用いられます。こちらは、シクロホスファミドなどの抗がん薬治療時の副作用である出血性膀胱炎を抑制するために併用する薬です。

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