薬剤師国家試験 第108回 問31 過去問解説

 問 題     

心室筋の活動電位持続時間を延長させる可能性が最も高い抗不整脈薬はどれか。1つ選べ。

  1. ジソピラミド
  2. リドカイン
  3. メキシレチン
  4. ピルシカイニド
  5. プロパフェノン

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

選択肢の薬物はすべて抗不整脈薬です。そして、その分類は

1:ジソピラミド → クラスⅠa
2:リドカイン → クラスⅠb 
3:メキシレチン → クラスⅠb
4:ピルシカイニド → クラスⅠc
5:プロパフェノン → クラスⅠc となります。これは基礎知識です。

活動電位持続時間を「延長」させるクラスはⅠa です。選択肢の中では、ジソピラミドが該当します。ちなみにですが、クラスⅠb は活動電位時間を「短縮」します。Ⅰc は、活動電位時間に影響をほぼ与えません。活動電位に与える影響を図にすると、以下のようになります。参考のリンク先もご確認ください。


以上より、正解は 1 です。

参考 薬理学まとめ 代表的な抗不整脈薬

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