問 題
43歳女性。入院精査の結果、右乳がんのため、術前化学療法としてAC療法が開始となった。
(AC療法)
- ドキソルビシン塩酸塩
- シクロホスファミド注射液
- 3週間に1回点滴投与
(支持療法)
- 以下の3剤を抗がん薬投与前に点滴静注
- ホスアプレピタント注射液
- デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
- グラニセトロン塩酸塩注射液
外来化学療法室の担当薬剤師が2コース目の治療開始前に患者と面談し、1コース目終了後の有害反応として、確認すべき症状はどれか。2つ選べ。
- 口内炎
- 霧視
- 爪囲炎
- 嘔気
- 皮膚の乾燥
正解.1, 4
解 説
抗がん剤の副作用としてよく見られるものについて、しっかりと確認する必要があります。選択肢から選ぶのであれば、口内炎、嘔気の2つと考えられます。
以上より、問332 の正解は 1,4 です。
ちなみに
爪囲炎(そういえん)は、EGFR 阻害薬において知られている副作用です。
皮膚の乾燥といった皮膚症状は、EGFR 阻害薬 及び マルチキナーゼ阻害薬において、他の薬と比べ、相対的に頻度が高い傾向が見られる副作用です。
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