問 題
図は、洞房結節細胞の自発性活動電位に対する自律神経の影響を示したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 点線から実線への変化は、主にノルアドレナリンのアドレナリン β1 受容体刺激によるものである。
- 点線から実線への変化は、主にアセチルコリンのアセチルコリン M2 受容体刺激によるものである。
- 点線から実線への変化は、心拍数の減少を表している。
- 閾値からの急速な脱分極 (第 0 相) は、主に細胞内への Ca2+ 流入によるものである。
- 閾値からの急速な脱分極 (第 0 相) は、主に細胞外への Na+ 流出によるものである。
正解.1, 4
解 説
与えられた図において、変化後は、変化前と比べて波の幅が狭まっています。これは「波の周期が短くなっている」と読み取れます。洞房結節の興奮周期が短くなる → 心拍数増加 → 心臓が激しく動く ということです。
選択肢 1,2 ですが
β1 受容体刺激は、心臓が激しく動くという反応と符号します。一方、M2 受容体刺激は、心臓がゆっくり動くようになる反応です。従って、選択肢 1 は妥当です。選択肢 2 は誤りです。(参考 生化学まとめ 自律神経系)。
選択肢 3 ですが
点線から実線への変化は、心拍数の「増加」を表しています。減少ではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4,5 ですが
洞房結節なので、Ca2+、及び K+ のみが電位の変化に関与することが特徴です。(102-111)。従って、選択肢 4 は妥当です。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
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