薬剤師国家試験 第107回 問87 過去問解説

 問 題     

薬剤師が糖尿病患者を訪問薬剤管理指導のために訪れた際、猛暑の中でぐったりしていたため脱水を疑いアセスメントをした。その項目として、適切でないのはどれか。1 つ選べ。

  1. 口渇の有無
  2. 脇の下の乾燥
  3. HbA1c 値
  4. 爪圧迫時の色調変化
  5. 脈拍

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

脱水疑いで、長期的な血糖値を反映する値である HbA1c 値 を評価する必要はないと考えられます。(参考 病態・薬物治療学まとめ 代表的な内分泌・代謝疾患に関する検査)。

以上より、正解は 3 です。

ちなみに
「爪圧迫時の色調変化」について具体的に説明すると、爪を圧迫して白くなるのですが、圧迫をやめて赤みが戻るまで、目安としては3秒ぐらいかかるようであれば、脱水疑いがあります。

また、脱水により、全身の水分が減るのだから血液も減ります。そのため、十分な酸素を全身に届けることができるよう、脱水状態において脈拍は速くなります。

 

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